公開日:2018/04/26 最終更新日:2018/04/26

JVN#95589314
Joruri Gw における任意のファイルをアップロードされる脆弱性

概要

サイトブリッジ株式会社が提供する Joruri Gw には、任意のファイルをアップロードされる脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Joruri Gw Ver 3.2.0 およびそれ以前

詳細情報

サイトブリッジ株式会社が提供する Joruri Gw は、Ruby on Rails 上で動作するグループウェアです。Joruri Gw には、任意のファイルをアップロードされる脆弱性 (CWE-434) が存在します。

想定される影響

当該製品のユーザによって、任意のファイルをアップロードされる可能性があります。
サーバ上で PHP が実行可能になっている場合、PHP ファイルをアップロードされることで、任意の PHP コードを実行される可能性があります。

対策方法

サーバ環境から不要な機能を削除する
当該製品を使用するサーバ環境で PHP を実行する機能が不要な場合、PHP 実行に関するモジュールを削除して、必要最低限の機能のみの設定にしてください。

設定を変更する
当該製品を使用するサーバ環境で PHP を実行する機能が必要な場合、アップロードされた PHP ファイルが実行されないように web サーバの設定を行ってください。
当該製品の Ver.2.3.1 以降では、インストールマニュアルに次のように記載されています (Apache httpd における設定例)。

#PHPを同じ環境で動かす場合は、以下の記述を追加します。
<Directory "/var/share/jorurigw/public">
  php_admin_flag engine off
</Directory>

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
サイトブリッジ株式会社 該当製品あり 2018/04/26

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:C/C:N/I:L/A:N
基本値: 3.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:S/C:N/I:P/A:N
基本値: 3.5
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社神戸デジタル・ラボ 馬場 将次 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-0568
JVN iPedia JVNDB-2018-000036