公開日:2012/01/30 最終更新日:2012/01/30

JVNVU#470151
Linux に権限昇格の脆弱性

概要

Linux には、proc ファイルシステムのアクセス制限に不備があり、権限昇格の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Linux カーネル 2.6.39 およびそれ以降
Linux カーネル 3.0.18 および 3.2.2 では本脆弱性が修正されているとのことです。

詳細情報

Linux には、proc ファイルシステムのアクセス制限に不備があり、権限昇格の脆弱性が存在します。
詳細は Jason A. Donenfeld's ZX2C4 blog post を参照してください。

なお、本脆弱性を使用した攻撃コードが公開されており、攻撃も観測されています。

想定される影響

ログイン可能なユーザによって、root 権限で任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

パッチを適用する
各 Linux ディストリビューションが提供する情報をもとに、対応するパッチを適用してください。

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#470151
    Linux Kernel local privilege escalation via SUID /proc/pid/mem write

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2012.01.30における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 シェルからのシステムログインやリモートデスクトップなどから攻撃が可能
  • 低 - 中
認証レベル システムに正規登録されている一般ユーザのアカウントが必要
  • 低 - 中
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2012-0056
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