公開日:2009/10/07 最終更新日:2010/05/21

JVNVU#676492
Wireshark の erf ファイル処理に脆弱性

概要

Wireshark には、細工された erf ファイルの処理に脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Wireshark 1.2.2 より前のバージョン

なお、同梱されている Tshark も本脆弱性の影響を受けます。

詳細情報

Wireshark はプロトコルを分析するためのソフトウェアです。Wireshark には、細工された erf ファイル処理に起因する脆弱性が存在します。

想定される影響

細工された erf ファイルを処理することにより、結果として任意のコードを実行されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
対策版を適用するまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • 制限されているアカウントで Wireshark を利用する

参考情報

  1. Vulnerability Note VU#676492
    Wireshark unsigned integer wrap vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2009.10.07における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2009-3829
JVN iPedia JVNDB-2009-002205

更新履歴

2010/05/21
関連文書に CVE および JVN iPedia へのリンクを追加しました。