公開日:2008/12/25 最終更新日:2009/02/12

JVNVU#696644
Microsoft SQL Server の sp_replwritetovarbin 拡張ストアド プロシージャの処理における脆弱性
緊急

概要

Microsoft SQL Server の sp_replwritetovarbin 拡張ストアド プロシージャのパラメータ処理に脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Microsoft SQL Server 2000 Service Pack 4
  • Microsoft SQL Server 2000 Itanium-based Edition Service Pack 4
  • Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 2
  • Microsoft SQL Server 2005 x64 Edition Service Pack 2
  • Microsoft SQL Server 2005 with SP2 for Itanium-based Systems
  • Microsoft SQL Server 2005 Express Edition Service Pack 2
  • Microsoft SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services Service Pack 2
  • Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (MSDE 2000) Service Pack 4
  • Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (WMSDE)
  • Windows Internal Database (WYukon) Service Pack 2

Microsoft によると上記の製品が影響を受ける可能性があると報告されています。

詳細情報

Microsoft SQL Server の sp_replwritetovarbin 拡張ストアド プロシージャのパラメータ処理に脆弱性が存在します。結果として、任意のコードを実行される可能性があります。
なお、本脆弱性に関する実証コードが既に公開されています。

想定される影響

認証された第三者によって、ユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
ベンダが提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を行うことで想定される影響を軽減できる可能性があります。

sp_replwritetovarbin 拡張ストアド プロシージャのアクセスを拒否する
マイクロソフトより sp_replwritetovarbin 拡張ストアド プロシージャへのアクセスを拒否する方法としてセキュリティ アドバイザリ (961040) が公開されています。影響を受けるシステムを使用している場合は、当該情報をもとに回避策を実施してください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
マイクロソフト

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#696644
    Microsoft SQL Server fails to properly validate parameters to the sp_replwriterovarbin extended stored procedure
  2. @police
    SQL Server の脆弱性について

JPCERT/CCからの補足情報

2009年2月11日公開の MS09-004 にて更新プログラムがリリースされました。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2008.12.25における脆弱性分析結果  緊急

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル システムに正規登録されている一般ユーザのアカウントが必要
  • 低 - 中
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2008-5416
JVN iPedia

更新履歴

2009/02/12
更新プログラムに関する記述を追記しました。
2009/02/12
更新プログラムに関する記述を追記しました。
2009/02/12
更新プログラムに関する記述を追記しました。
2009/02/12
更新プログラムに関する記述を追記し、CVE 番号を更新しました。