公開日:2007/09/05 最終更新日:2015/10/21

JVNVU#883632
MIT Kerberos 5 kadmind にバッファオーバーフローの脆弱性

概要

MIT Kerberos 5 kadmind には、RPC ライブラリに起因するバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • MIT krb5-1.4 から krb5-1.6.2 までのバージョン

また、同様に 当該 RPC ライブラリを使用するプログラムも影響を受ける可能性があります。

なお、MIT krb5-1.4 より前のバージョンに関しては影響を受けないと報告されています。

詳細情報

クライアントとサーバのネットワーク認証システムを提供する MIT Kerberos には ネットワークからデータベースを管理する kadmind デーモンがあります。この kadmind には、RPC ライブラリの RPCSEC_GSS 認証に関する処理にバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
ベンダの提供する情報を元にアップデートしてください。

通信を制限する
kadmind への通信を制限することを推奨します。初期設定では、ポート番号は 749/tcp となっています。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
富士通株式会社 該当製品あり 2015/10/13

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#883632
    MIT Kerberos 5 kadmind buffer overflow vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2007.09.05における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2007-3999
JVN iPedia

更新履歴

2007/11/15
富士通の JVNVU#883632への対応が更新されました。
2015/10/21
富士通株式会社のベンダステータスが更新されました