公開日:2017/01/30 最終更新日:2017/01/30

JVNVU#90868591
ウェブブラウザ向け Cisco WebEx 拡張機能に任意のコマンドが実行可能な脆弱性

概要

Windows 環境における Chrome、Firefox、Internet Explorer 向けの Cisco WebEx 拡張機能には、遠隔の第三者による任意のコマンドが実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Chrome 向け Cisco WebEx Extension 1.0.7 より前のバージョン
  • Internet Explorer 向け GpcContainer Class ActiveX コントロール 10031.6.2017.0127 より前のバージョン
  • Firefox 向け ActiveTouch General Plugin Container 106 より前のバージョン

詳細情報

Cisco WebEx は、オンライン会議システムです。WebEx を使ったオンライン会議では通常、参加者はウェブページのリンクを通じて会議に参加します。リンクを辿ることにより、ウェブブラウザの拡張機能を通じて WebEx ソフトウェアが起動されます。Windows 環境におけるウェブブラウザ向け Cisco WebEx 拡張機能には、遠隔の第三者による任意のコマンドが実行可能な脆弱性 (CWE-78) が存在します。

なお、Chrome 向け拡張機能に対する攻撃コードが公開されています。

想定される影響

細工されたウェブページにアクセスすることで、遠隔の第三者によって任意のコマンドを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、使用しているウェブブラウザの拡張機能を最新版にアップデートしてください。
詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#909240
    Cisco WebEx web browser extension allows arbitrary code execution
  2. Microsoft
    How to stop an ActiveX control from running in Internet Explorer
  3. Microsoft Developer Network
    Per-Site ActiveX Controls

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-3823
JVN iPedia