公開日:2020/03/04 最終更新日:2020/03/04

JVNVU#91000130
オムロン製 PLC CJ シリーズにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

オムロン株式会社が提供する PLC CJ シリーズには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Omron PLC CJ シリーズの全てのバージョン
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

詳細情報

オムロン株式会社が提供する PLC CJ シリーズには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性 (CWE-400) が存在します。

想定される影響

攻撃者によって細工されたパケットを短時間に受信することで、PLC イーサーネットモジュールで動作しているサービスがエラーを起こし、結果として PLC の正常な動作が阻害されます。

対策方法

ワークアラウンドを適用する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

  • FINS ポート (9600/TCP, 9600/UDP) へのアクセスを制限する
  • アクセス元 IP アドレスを制限する

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-063-03)
    Omron PLC CJ Series

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-6986
JVN iPedia