公開日:2018/08/09 最終更新日:2018/08/09

JVNVU#91290141
ISC BIND 9 にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

ISC BIND 9 にはサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

次のシステムにおいて "deny-answer-aliases" 機能を有効にしている場合にのみ、本問題の影響を受けます。

  • BIND 9.7.0 から 9.8.8 まで
  • BIND 9.9.0 から 9.9.13 まで
  • BIND 9.10.0 から 9.10.8 まで
  • BIND 9.11.0 から 9.11.4 まで
  • BIND 9.12.0 から 9.12.2 まで
  • BIND 9.13.0 から 9.13.2 まで

詳細情報

"deny-answer-aliases" は、DNS rebinding 攻撃対策として DNS response パケットのフィルタリングを行うための機能です。
初期状態では無効になっており、また、他の手段での DNS rebinding 攻撃対策が難しい場面でのみ使うべきであるとされています。(参考: BIND 9 Administrator's Reference Manual, Chapter 6. BIND 9 Configuration Reference)

"deny-answer-aliases" 機能には欠陥があり、機能が有効化されている場合に name.c において INSIST Assertion Failure が発生する可能性があります。

想定される影響

"deny-answer-aliases" 機能を有効にしている named において、INSIST Assertion Failure が発生し named が停止する可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。

  • 9.9.13-P1
  • 9.10.8-P1
  • 9.11.4-P1
  • 9.12.2-P1

ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
  • "deny-answer-aliases" 機能を無効にする

参考情報

  1. 株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
    BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2018-5740)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2018-0031
ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性 (CVE-2018-5740) に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-5740
JVN iPedia