公開日:2021/04/14 最終更新日:2021/04/14

JVNVU#92527693
Schneider Electric 製 SoMachine Basic に XML 外部実体参照 (XXE) に関する脆弱性

概要

Schneider Electric 社が提供する SoMachine Basic には、XML 外部実体参照 (XXE) に関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • SoMachine Basic v1.6 SP1 より前のすべてのバージョン

詳細情報

SoMachine Basic は Schneider Electric 社が提供するプログラマブルロジックコントローラ (PLC) 用プログラミングツールです。SoMachine Basic には、XML 外部実体参照 (XXE) に関する脆弱性 (CWE-611CVE-2018-7783) が存在します。
 

想定される影響

ローカルの第三者によって、Out-of-Band (OOB) 攻撃により、デバイスに接続されているシステム上の任意のファイルを読みとられる可能性があります。

対策方法

アップデートし、追加設定を行う
Schneider Electric 社 は SoMachine Basic から EcoStruxure Machine Expert – Basic に移行しています。
次のステップに従って対応することで、この問題を解決することができます。

STEP 1:ソフトウェアとファームウェアをアップデートする

  • EcoStruxure Machine Expert – Basic v1.1 SP1 またはそれ以上にアップデートする
  • Modicon M100/M200/M221 ロジックコントローラーを最新のファームウェアにアップデートする
STEP 2: UEcoStruxure Machine Expert – Basic のプロジェクトをアップデートする
  • アプリケーションの機能レベルを最小の Version 10.2 にアップグレードする
  • プロジェクトのプロパティにおいて、アプリケーションプロテクションを読み込み、書き込みの両方に適用する
STEP 3: アプリケーションを転送する
  • アプリケーションを Modicon M100/M200/M221 ロジックコントローラーに移行する。EcoStruxure Machine Expert – Basic はアプリケーション転送時に整合性確認を実行し、転送中にアプリケーションの変更があった場合には、警告のポップアップを表示する。

ベンダ情報

ベンダ リンク
Schneider Electric SEVD-2018-142-01

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-21-103-01)
    Schneider Electric SoMachine Basic

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.6
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
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CPNI Advisory
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