公開日:2016/05/06 最終更新日:2016/05/09
JVNVU#92923836
Little CMS 2 の DefaultICCintents 関数に double-free の脆弱性
Little CMS 2 の DefaultICCintents
関数には double-free の脆弱性が存在し、遠隔の第三者が任意のコードを実行することが可能です。
- Little CMS 2.5 およびそれ以前の 2 系 (liblcms2)
Little CMS は、International Color Consortium (ICC) 標準規格をサポートしたオープンソースのカラーマネジメントエンジンです。Little CMS の 2.5 およびそれ以前の 2 系では、cmscnvrt.c
に含まれる DefaultICCintents
関数に double-free の脆弱性が存在します。cmsPipeline
オブジェクト "Lut
" が複数回 free されることで、結果としてメモリ破損が起こります。
この問題は 2013年にコードの修正が行われましたが、その時点では CVE が割り当てられていませんでした。そのため、製品開発者によっては Little CMS を対策版にアップデートしていない可能性があります。
遠隔の第三者が、細工された ICC プロファイルを Little CMS ライブラリを使用しているアプリケーションに処理させることで、アプリケーションの権限で任意のコードを実行する可能性があります。脆弱性の影響は、アプリケーションがどのように liblcms2 を使用しているか、また、どのような機能が外部からの攻撃に使えるかによって異なります。
アップデートする
本脆弱性は Little CMS 2.6 で修正されています。
使用している Little CMS で本脆弱性の修正が行われているかどうかについては、各製品開発者へご確認ください。
ベンダ | ステータス | ステータス 最終更新日 |
ベンダの告知ページ |
---|---|---|---|
ジェイティ エンジニアリング株式会社 | 該当製品無し | 2016/05/06 |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値:
9.8
CVSS v2
AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C
基本値:
10.0
- 2016/05/09
- ジェイティ エンジニアリング株式会社のベンダステータスが更新されました