公開日:2013/02/15 最終更新日:2013/02/21

JVNVU#92991067
Adobe Reader および Acrobat に脆弱性

概要

Adobe Reader および Acrobat には、脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Adobe Reader XI 11.0.01 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
  • Adobe Reader X 10.1.5 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
  • Adobe Reader 9.5.3 およびそれ以前の 9.x 系 (Windows版、Macintosh 版、Linux 版)
  • Adobe Acrobat XI 11.0.01 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
  • Adobe Acrobat X 10.1.5 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
  • Adobe Acrobat 9.5.3 およびそれ以前の 9.x 系 (Windows 版、Macintosh 版)

詳細情報

APSA13-02 によると、アプリケーションが強制終了する、またはユーザのシステムが操作される可能性がある脆弱性が確認されています。

なお、本脆弱性を使用した攻撃活動が観測されているとのことです。

想定される影響

細工された PDF ファイルを閲覧することで、遠隔の第三者によって、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたり、プログラムを実行している権限で任意のコードを実行されたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
2013年2月21日に、APSB13-07 が公開されました。
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • Windows 環境で当該製品を使用しているユーザは、”保護されたビュー (Protected View)” を有効にする
  • JavaScript を無効にする

詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#422807
    Adobe Reader and Acrobat memory corruption vulnerabilities

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2013.02.15における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 専門知識や運 (条件が揃う確率は中程度) が必要
  • 低 - 中

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2013-0012
Adobe Reader 及び Acrobat の脆弱性 (APSB13-07) に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2013-0640
CVE-2013-0641
JVN iPedia