公開日:2022/05/11 最終更新日:2022/05/11

JVNVU#93456099
AVEVA社の複数の製品における誤った領域へのリソースの漏えいの脆弱性

概要

AVEVA社が提供する複数の製品には、誤った領域へのリソースの漏えいの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • AVEVA InTouch Access Anywhere すべてのバージョン
  • AVEVA Plant SCADA Access Anywhere(旧製品名 AVEVA Citect Anywhere および Schneider Electric Citect Anywhere)すべてのバージョン

詳細情報

AVEVA社が提供する複数の製品には、誤った領域へのリソースの漏えい(CWE-668, CVE-2022-1467)の脆弱性が存在します。

想定される影響

Windows言語バーが有効な場合、ユーザが該当アプリケーションと共にブラウザ上に表示されるWindows言語バーを操作することによって、コマンドプロンプトが起動され、該当アプリケーションから任意のOSコマンドを実行される可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
AVEVA社は次のワークアラウンドの適用を推奨しています。

  • 必要な場合を除き、該当アプリケーションを導入しているサーバでWindows言語バーを無効にする
  • 該当アプリケーションへリモートアクセスするためのユーザアカウントは最小権限で作成する
  • OSグループポリシーオブジェクト(GPO)を利用し、該当アプリケーションのユーザアカウントに許可される操作をさらに制限する
  • Microsoft推奨のブロックリストに基づいてアクセスを制限する

ベンダ情報

ベンダ リンク
AVEVA SECURITY ADVISORY AVEVA-2022-001(PDF)

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-22-130-05)
    AVEVA InTouch Access Anywhere and Plant SCADA Access Anywhere

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:L
基本値: 7.4
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
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CVE
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