JVNVU#93769860
Adobe Flash Player (opaqueBackground) に解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性
緊急
Adobe Flash Player には、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性が存在します。
- Adobe Flash Player 9.0 から 18.0.0.204 まで
Adobe Flash Player には、ActionScript 3 の opaqueBackground の処理に起因する解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性が存在します。本脆弱性を悪用することでメモリ破壊を行うことが可能です。なお、本脆弱性の Proof-of-Concept コードが公開されています。
当該製品を使用するユーザが、細工された Flash コンテンツを含むウェブサイトにアクセスしたり、細工された Microsoft Office ドキュメントを開いたりすることで、ユーザのウェブブラウザ上で任意のコードを実行される可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
信頼できない Flash コンテンツを表示しない
ブラウザ上で Flash を無効にしてください。または Click-to-Play 機能を有効にしてください。
Microsoft Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) を適用する
EMET の Attack Surface Reduction (ASR) 機能を設定することで、Microsoft Office や Internet Explorer における Flash ActiveX コントロールの読込みを制限することが可能です。
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CERT/CC Vulnerability Note VU#338736
Adobe Flash ActionScript 3 opaqueBackground use-after-free vulnerability -
Flash Player ヘルプ
Flash Player をアンインストールする方法 -
How-To Geek
How to Enable Click-to-Play Plugins in Every Web Browser
2015.07.13における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics) 緊急
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
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攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | ネットワーク経由でリモートから攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に必要な条件はない |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 認証は不要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 一部の情報が漏えいする |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用が部分的に阻害される |
Base Score:7.5
JPCERT 緊急報告 |
JPCERT-AT-2015-0020 2015年7月 Adobe Flash Player の未修正の脆弱性に関する注意喚起 |
JPCERT-AT-2015-0024 Adobe Flash Player の脆弱性 (APSB15-18) に関する注意喚起 |
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JPCERT REPORT | |
CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-5122 |
JVN iPedia |
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- 2015/07/13
- 関連文書に JPCERT/CC 注意喚起を追加しました。
- 2015/07/15
- 対策方法とベンダ情報を更新しました。
- 2015/07/16
- 関連文書に JPCERT/CC 注意喚起を追加しました。