公開日:2022/12/01 最終更新日:2022/12/01

JVNVU#94514762
ユニモテクノロジー製デジタルビデオレコーダにおける複数の脆弱性

概要

ユニモテクノロジー株式会社が提供する複数のデジタルビデオレコーダ製品には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • UDR-JA1604/UDR-JA1608/UDR-JA1616 ファームウェアバージョン 71x10.1.107112.43Aおよびそれ以前

詳細情報

ユニモテクノロジー株式会社が提供する複数のデジタルビデオレコーダ製品には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 不適切な認証(推測可能な認証情報)(CWE-287) - CVE-2022-44620
  • OSコマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2022-44606
  • ドキュメント化されていないデバッグ機能を有効化される問題 (CWE-912) - CVE-2022-43464
なお本件の報告者によると、本脆弱性を悪用した攻撃が確認されているとのことです。

想定される影響

遠隔の第三者によって、当該製品上で任意のOSコマンドを実行されたり、機器の設定を変更されたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。
本脆弱性はファームウェアバージョン 71x10.1.107114.43Aで修正されています。

ベンダ情報

ベンダ リンク
ユニモテクノロジー株式会社 お知らせ UDR-JA1604/UDR-JA1608/UDR-JA1616 ファームウエアを更新しました

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

分析結果のコメント

CVE-2022-44620により入手した認証情報を用いて、当該機器上でOSコマンドが実行されることを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、次の方が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。
報告者: 情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 森好樹 氏、丑丸逸人 氏、首浦大夢 氏、久保正樹 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-44620
CVE-2022-44606
CVE-2022-43464
JVN iPedia