公開日:2022/03/22 最終更新日:2022/03/22

JVNVU#94900322
Netcommunity OG410XおよびOG810XシリーズにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性

概要

東日本電信電話株式会社および西日本電信電話株式会社が提供する複数のVoIPゲートウェイ/事業所向けひかり電話対応アダプターには、OSコマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

東日本電信電話株式会社

  • VoIPゲートウェイ Netcommunity OG410Xa、OG410Xi、OG810Xa、OG810Xi ファームウェアVer.2.28およびそれ以前のバージョン
西日本電信電話株式会社
  • 事業所向けひかり電話対応アダプター Netcommunity OG410Xa、OG410Xi、OG810Xa、OG810Xi ファームウェアVer.2.28およびそれ以前のバージョン

詳細情報

東日本電信電話株式会社および西日本電信電話株式会社が提供するVoIPゲートウェイ/事業所向けひかり電話対応アダプターOG410XおよびOG810Xシリーズには、特別に細工された設定ファイルを読み込ませることにより任意のOSコマンドが実行可能となる脆弱性(CWE-78, CVE-2022-22986)が存在します。

想定される影響

隣接ネットワーク上の攻撃者によって特別に細工された設定ファイルを読み込まされることにより、システム上で任意のOSコマンドが実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
東日本電信電話株式会社 Netcommunity OG410X810Xシリーズをご利用のお客さまへ
西日本電信電話株式会社 「Netcommunity OG410X810Xシリーズ」をご利用のお客さまへ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.0
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、株式会社ゼロゼロワン 早川 宙也 氏 が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-22986
JVN iPedia