公開日:2024/09/30 最終更新日:2024/09/30
JVNVU#95133448
複数のセイコーエプソン製品のWeb Configにおける初期パスワードに関する脆弱性
セイコーエプソンが提供する複数の製品において、Web Configの設定を一度も行わないままネットワークに接続している場合、攻撃者に任意のパスワードを設定され、管理者権限で操作される可能性があります。
- Web Config
セイコーエプソンが提供する複数の製品に導入されているWeb Configは、Webブラウザー上で製品本体の状態を確認したり設定を変更したりするためのソフトウェアです。初期状態では管理者パスワードが設定されておらず、使用者が当該機器をネットワークに接続しWeb Configの設定作業を最初にする際に、パスワードの設定を要求してきます。
そのため、当該製品をネットワークに接続してWeb Configの設定を一度も行っていない場合、想定していない第三者によって任意のパスワードを設定され管理者権限で操作される可能性があります(CWE-1188)。
当該製品をネットワークに接続しWeb Configの設定を一度も行っていない場合、当該製品にアクセスできる攻撃者によって任意のパスワードを設定され、管理者権限で操作される可能性があります。
ワークアラウンドを実施する
当該製品に管理者パスワードを設定してください。
開発者が発行するセキュリティガイドブック第3章では、製品の設置時に管理者パスワードを設定することを強く推奨しています。
ベンダ | リンク |
セイコーエプソン株式会社 | プリンター、スキャナーおよびネットワークインターフェイス製品の Web Config における脆弱性について |
エプソン製品をネットワークに接続する際の注意事項 |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値:
8.1
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
分析結果のコメント
攻撃が行われるのはWeb Configの設定を一度も行ったことがない場合なので、CVSS v3.0では AC:H と評価しています。
この脆弱性情報は、下記の方がCERT/CCに報告し、CERT/CCからの要請を受けJPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:George Puckett 氏
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2024-47295 |
JVN iPedia |
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