公開日:2020/06/18 最終更新日:2020/06/19

JVNVU#95379131
三菱電機製 MC Works64 および MC Works32 に複数の脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する MC Works64 および MC Works32 には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • MC Works64 Version 4.02C (10.95.208.31) およびそれ以前
  • MC Works32 Version 3.00A (9.50.255.02)

詳細情報

三菱電機株式会社が提供する MC Works64 および MC Works32 には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • メモリ境界外書き込み (CWE-787) - CVE-2020-12011
  • 信頼できないデータのデシリアライゼーション (CWE-502) - CVE-2020-12015、CVE-2020-12009、CVE-2020-12007
  • コードインジェクション (CWE-94) - CVE-2020-12013

想定される影響

遠隔の第三者によって任意のコード実行や情報改ざんやサービス運用妨害 (DoS) 攻撃が行われたり、当該製品の内部で扱っている情報が取得されたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

また、開発者は、セキュリティ強化のために以下の対策を行うことを推奨しています。

  • 当該製品のネットワークへの接続を制限する
  • 当該製品を接続するネットワークやリモートデバイスをファイアウォールで防御する
  • 当該製品へのリモートアクセスが必要な場合は、仮想プライベートネットワーク (VPN) を使用する
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-170-02)
    Mitsubishi Electric MC Works64, MC Works32

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-12011
CVE-2020-12015
CVE-2020-12009
CVE-2020-12013
CVE-2020-12007
JVN iPedia

更新履歴

2020/06/19
【参考情報】に ICS Advisory のリンクを追加しました。