公開日:2021/10/01 最終更新日:2021/10/01

JVNVU#95979327
Boston Scientific製ZOOM LATITUDEにおける複数の脆弱性

概要

Boston Scientific社が提供するZOOM LATITUDEには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ZOOM LATITUDE Programmer/Recorder/Monitor (PRM) Model 3120

詳細情報

Boston Scientific社が提供するZOOM LATITUDEには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 強度が不十分なパスワードハッシュの使用 (CWE-916) - CVE-2021-38400
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:P/AC:H/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:L 基本値: 6.9
  • 集積回路(IC)画像処理技術を用いたハードウェアリバースエンジニアリングに対する保護機能の欠如 (CWE-1278) - CVE-2021-38394
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:P/AC:H/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:H/A:L 基本値: 6.2
  • 不適切なアクセス制御 (CWE-284) - CVE-2021-38392
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:P/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:H/A:L 基本値: 6.5
  • 完全性チェックの欠如 (CWE-353) - CVE-2021-38396
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:P/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:H/A:L 基本値: 6.5
  • 更新できないコンポーネントの使用 (CWE-1329) - CVE-2021-38398
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:P/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:H/A:L 基本値: 6.5

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、当該製品に物理アクセス可能な第三者によって、次のような影響を受ける可能性があります。

  • パスワードハッシュを抽出され、当該システムのパスワードへのリバースブルートフォース攻撃に利用される - CVE-2021-38400
  • 有効なハードウェアキーを複製され、当該製品の特別な設定にアクセスされる - CVE-2021-38394
  • ハードディスクドライブにアクセスしてテレメトリ対象地域を変更され、世界中のあらゆる地域の埋め込み型デバイスに接続される - CVE-2021-38392
  • 細工したUSBを使用され、不正なソフトウェアをインストールされる - CVE-2021-38396
  • 当該製品で使用しているソフトウェアコンポーネントに含まれる既知の脆弱性を悪用され、当該製品を攻撃される - CVE-2021-38398

対策方法

開発者によると、本脆弱性に対応するアップデートの予定は無く、セキュリティを強化した後継製品LATITUDE Programming System Model 3300への移行を進めているとのことです。

ワークアラウンドを実施する
開発者は、ZOOM LATITUDE PRM Model 3120を引き続き使用する場合、次のワークアラウンドを実施することを推奨しています。

  • 当該製品へのアクセスを適切に制御、管理する
  • 当該製品を使用しないときは、当該製品を安全な場所または施錠可能な場所に保管する
  • 当該製品の使用停止、または装置からの取り外しを行う前にPHIを取り外す

ベンダ情報

ベンダ リンク
Boston Scientific Corporation ZOOM LATITUDE Programming System Model 3120

参考情報

  1. ICS Medical Advisory (ICSMA-21-273-01)
    Boston Scientific Zoom Latitude

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
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CVE
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