公開日:2014/04/11 最終更新日:2014/04/11

JVNVU#96484185
Microsoft Office file format converter にメモリ破損の脆弱性

概要

Microsoft Office file format converter には、メモリ破損の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Microsoft Office 2007
  • Microsoft Office 2010
  • Microsoft Office 互換機能パックの Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE)
詳しくは、Microsoft が提供する情報をご確認ください。

詳細情報

Microsoft Office file format converter は、Office 2003 以前のバイナリ形式ファイルを Office 2007 以降の Office Open XML 形式に変換します。Microsoft Office file format converter には、メモリ破損の脆弱性が存在します。

想定される影響

細工された Office ドキュメントを閲覧することで、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
この脆弱性は、2014年4月9日に公開された月例のセキュリティ更新プログラムで修正されています。マイクロソフトが提供する情報 (MS14-017) をもとにアップデートしてください。

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#882841
    Microsoft Office file format converter memory corruption vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2014.04.11における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 全ての情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが全面的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が全面的に阻害される

Base Score:10.0

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-1757
JVN iPedia