公開日:2017/03/16 最終更新日:2017/03/16

JVNVU#96964526
D-Link DIR-130 および DIR-330 に複数の脆弱性

概要

D-Link が提供する DIR-130 および DIR-330 には、リモートログインページにおける認証回避の脆弱性および管理者アカウントの認証情報管理不備の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • DIR-130 firmware version 1.23
  • DIR-330 firmware version 1.12
他の D-Link 製品も本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

詳細情報

キャプチャリプレイによる認証回避 (CWE-294) - CVE-2017-3191
リモート管理機能のログインページにアクセス可能な第三者が細工した POST リクエストを送信することで、tools_admin.asp などの本来管理者アカウントでしかアクセスできないページに認証なしでアクセスすることが可能です。

不十分な認証情報の保護 (CWE-522) - CVE-2017-3192
tools_admin.asp ページには、管理者アカウントのパスワードが Base64 エンコードされた形で含まれています。CVE-2017-3191 などの認証回避の脆弱性を用いることで、遠隔の第三者が当該機器における管理者アカウントの認証情報を取得することが可能です。

想定される影響

遠隔の第三者によって、当該機器における管理者アカウントの認証情報を取得され、管理機能の操作が行われる可能性があります。

対策方法

2017年3月16日現在、対策方法は不明です。

ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • 機器へのアクセスを制限する
  • リモート管理機能を無効にする

ベンダ情報

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#553503
    D-Link DIR-130 and DIR-330 are vulnerable to authentication bypass and do not protect credentials

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C
基本値: 10.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-3191
CVE-2017-3192
JVN iPedia