公開日:2020/12/07 最終更新日:2020/12/07

JVNVU#97704455
トレンドマイクロ株式会社製 ServerProtect for Linux にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供する ServerProtect for Linux には、ヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ServerProtect for Linux バージョン 3.0

詳細情報

トレンドマイクロ株式会社が提供する ServerProtect for Linux のカーネルフックモジュールには、ヒープベースのバッファオーバーフロー (CWE-122) の脆弱性が存在します。

想定される影響

高特権コードを実行可能な第三者によって、権限を昇格される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、カーネルフックモジュールをアップデートしてください。
開発者は本脆弱性の対策として次のバージョンをリリースしています。

  • KHM 3.0.1.0022
なお、開発者は上記よりも新しいバージョンが入手可能な場合は、最新バージョンの製品を入手することを推奨しています。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
  • 当該製品が動作するサーバへの物理的またはリモートでのアクセスを信頼できるユーザに限定する。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 6.7
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-28575
JVN iPedia