公開日:2021/08/05 最終更新日:2021/10/15

JVNVU#98578731
三菱電機製 MELSEC iQ-R シリーズ CPU ユニットにおける複数の脆弱性

概要

三菱電機製 MELSEC iQ-R シリーズ CPU ユニットには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • MELSEC iQ-R シリーズ 安全CPU R08/16/32/120SFCPU 全ファームウェアバージョン
  • MELSEC iQ-R シリーズ SIL2プロセスCPU R08/16/32/120PSFCPU 全ファームウェアバージョン

詳細情報

三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-R シリーズ CPU ユニットには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 情報漏えい (CWE-200) - CVE-2021-20594
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 5.9
  • 不十分な認証情報の保護 (CWE-522) - CVE-2021-20597
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N 基本値: 7.4
  • アカウントロックアウト機構の過度な制限 (CWE-645) - CVE-2021-20598
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L 基本値: 3.7
  • ユーザ制御の鍵による認証回避の脆弱性(CWE-639- CVE-2021-20599
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N 基本値: 9.1

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 遠隔の第三者によって CPU ユニット内に格納される正規ユーザ名が窃取される。 - CVE-2021-20594
 開発者によると、 CPU ユニットへのログインにはパスワードも必要なため、ユーザ名を窃取されただけでは CPU ユニットへのログインはできないとのことです。
  • 正規ユーザによる CPU ユニットへのユーザ情報登録時もしくはパスワード変更時に、遠隔の第三者によってその通信が傍受され認証情報を窃取される。その結果、窃取した認証情報を使い CPU ユニットに不正にログインされる。 - CVE-2021-20597
  • 遠隔の第三者によって正規ユーザの誤ったパスワードを連続して入力されると、アカウントロック機能によって、正規ユーザが当該製品にログインできなくなる。 - CVE-2021-20598
  • 遠隔の第三者が正規ユーザのパスワード以外の認証情報を取得しそれを使用することで、CPU ユニットへ不正にログインする。- CVE-2021-20599

対策方法

ワークアラウンドを実施する
アップデートが提供されるまでの間、次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
開発者によると、CVE-2021-20594、CVE-2021-20597、および CVE-2021-20599 の脆弱性に対するアップデートは、近日中にリリースするとのことです。

  • 当該製品をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク(VPN)等を使用する
  • 当該製品を LAN 内で使用し、信頼できないネットワークやホストからのアクセスをファイアウォールでブロックする
  • IP フィルタ機能を使用し、接続可能な IP アドレスを適切に制限する
 IP フィルタ機能に関する詳細は、開発者が提供する「MELSEC iQ-R Ethernet ユーザーズマニュアル(応用編) セキュリティの「IP フィルタ」」を参照してください。
  • ユーザ情報の登録やパスワード変更をする際は、USB 経由で実施する。ネットワーク経由で既にユーザ登録やパスワード変更を行った場合は、改めて USB 経由でパスワードを再変更する
 この回避策は、CVE-2021-20597 の脆弱性に対してのみ有効なものです。

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-21-250-01)
    Mitsubishi Electric MELSEC iQ-R Series
  2. ICS Advisory (ICSA-21-287-03)
    Mitsubishi Electric MELSEC iQ-R Series

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia

更新履歴

2021/10/12
[影響を受けるシステム]、[詳細情報]、[想定される影響]、[対策方法]を更新し、[ベンダ情報]にリンクを追加しました。
2021/10/15
[参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加しました。