JVNVU#99203738
Fonality (旧称 trixbox Pro) に複数の脆弱性
Fonality (旧称 trixbox Pro) は、ハードコードされたパスワードを使用しています。また、当該製品とあわせて使用される HUDweb プラグインには、秘密鍵が埋め込まれています。
- Fonality version 12.6 およびそれ以降のバージョンで、修正パッチを適用していないもの
認証情報がハードコードされている問題 (CWE-259) - CVE-2016-2362
発見者によれば、ユーザの設定情報を同期するために FTP が使用されており、FTP の認証にハードコードされたユーザ名とパスワードを使用しているとのことです。また SSH サーバのデフォルト設定では、FTP の認証情報を使ってユーザ nobody
としてログインし、shell へアクセスすることを許可しています。
不適切な権限設定 (CWE-266) - CVE-2016-2363
発見者によれば、スクリプト /var/www/rpc/surun
のパーミッションは不適切であり、ユーザ nobody
が root 権限で様々なコマンドを実行することが可能とのことです。
暗号鍵がハードコードされている問題 (CWE-321) - CVE-2016-2364
報告者によれば、Google Chrome 用 HUDweb プラグインには Thawte が署名した SSL サーバ証明書と秘密鍵がハードコードされているとのことです。この秘密鍵はインストールされた HUDweb プラグインすべてで同一です。
当該製品にハードコードされたパスワードを知る遠隔の第三者によって、サーバに nobody
としてログインされ、root 権限で任意のコマンドを実行される可能性があります。またプラグインにハードコードされた秘密鍵を知る攻撃者によって、なりすましや中間者 (man-in-the-middle) 攻撃、通信内容の解読などが行われる可能性があります。
パッチを適用する
CVE-2016-2362 および CVE-2016-2363 を修正するパッチは、Fonality version 12.6 およびそれ以降向けにリリースされています。このパッチは自動アップデート機能で適用されます。開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用してください。
プラグインをアップデートする
CVE-2016-2364 は、2016年5月5日にリリースされたプラグインアップデートで修正されています。開発者が提供する情報をもとに、プラグインを最新版へアップデートしてください。
ベンダ | リンク |
Fonality | Business VoIP Solutions from Fonality |
HUD Release Notes |
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CERT/CC Vulnerability Note VU#754056
Fonality contains a hard-coded password and embedded SSL private key
分析結果のコメント
この CVSS は CVE-2016-2363 を評価したものです。
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes | |
CVE |
CVE-2016-2362 |
CVE-2016-2363 |
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CVE-2016-2364 |
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JVN iPedia |
- 2016/06/03
- 対策方法を更新しました